発声・演技クラス

 現在、発声・演技Sクラスでは、プロを目指している子たちが台詞と格闘中です。
当スタジオでは、台詞を練習する際、変に抑揚をつけたり、大声で怒鳴ったりするのではなく、まずはストレートに台詞を喋れるよう訓練しています。
腹筋や背筋を使い、一音一音を分離することで、客席の奥まで聞き取りやすくなるような発声を目指しています。そのような訓練を繰り返し行ってはじめて、表現(相手の台詞を聞いて、どう感じるか、役としてその台詞をどう伝えるかなど)の部分に迫っていきます。でもまずは基本から!
 台詞を与えられると誰しもが自由に表現したいと願うでしょう。しかし、その溢れる想いに耐えうるだけの基礎という土台がない状態で表現ばかりに目がいってしまうと、いわゆる雰囲気だけの芝居になり、台詞が聞こえにくくなってしまいます。そうならないためにも、基本的な訓練を徹底的に行うことが必要です。
 生徒たちは、お腹で一音一音をつかまえる作業に四苦八苦していますが、この苦労がやがて実を結ぶことと信じています。生徒たちの今後の成長が楽しみでなりません。

2017年05月02日