歌Sクラス

 今日から歌Sクラスに高校生が参加することになりました。
 もともと声質がよく、高い音でも頭から抜けるような発声ができる子です。早く課題曲を与えて、テクニックを磨いていきたいところですが、やはり基礎が大事です。
 今日は主に母音の響きをそろえるレッスンをしました。日本語には母音は5つしかありませんが、その5つの中でも口の形や舌の位置、喉の開き具合など様々な特徴があります。何も考えず「あいうえお」と発声すると、それらの特徴により響きがちぐはぐになってしまいます。しかし、ミュージカルでは、歌詞の内容をはっきりと伝えるために、口の開きは絶対です。ところが、口を大きく開けることで響きが分散してしまうリスクが実は高いのです。このようなことを考慮して、口を大きく開けつつも、母音の響きが均等になるようレッスンしました。

 テクニックは後でいくらでも身につけることができます。しかし、基礎は若いうちにしか体得できません。今後も基礎を大事にしたレッスンを心がけ、どこに出ても基礎をしっかりやってきたという自信をもって表現できる子をそだてていきたいです。

2017年05月09日