瞬時に息をすう

呼吸を練習するにあたっては、実に様々な過程を経なければなりません。しかしゴールについては「いかに瞬時にたくさんの息を取り入れられるか」に集約されると思います。それを行えるようになるために日々訓練しなければならないのです。
 実際にカラオケで歌う時にも、「変なところで息継ぎをしてしまったなあ」「あともう少し息を吸えていたら、もっと伸ばせたのに」
など、歌いながら後悔してしまうことが多いですね。特に高音が続く箇所では苦しくてまともに息を吸えないことが多いです。
 今回は苦しくても瞬時に息をたくさん吸えるポイントの一つをお伝えしたいと思います。
 まず息をたくさん吸うためには吐ききることが大事です。理科の実験で使うスポイトを想像してみてください。指でギューっとつまんだ分だけ液体が入ってきますよね。つまみが中途半端だと液体もあまり入りません。それと同じで、息を吐ききる時には凄まじく腹筋が縮んでいます。まるで雑巾をしぼりきるような感覚です。そのように負荷のかかっている腹筋を、息を吸うときに一気に力を抜いて緩めてやりましょう。そうすると一気に息が体の中に入ってきます。まるで絞り切った雑巾から手を離すと一気に元通りの形になるように。
 この一連の動作を確認しているうちに「ストン」をお腹に息が落ちる感覚ができてくるとしめたものですよ。
 ぜひ試してみてください。

2021年06月25日